MC前週

#2と#4のステッカーが1セット、3枚ずつ。そして、#1が2セット。3日も前から電話を入れておいたから、店長のkubo-chanが、白いビニール袋に揃えておいてくれた。レジの奥にある事務机からパッと袋を取り上げて、そのまま「はい、これ」と手渡してくれる。常連の扱いが、何だかうれしい。そのまま、tasakiパパに返さなきゃいけないブレーキパッドを新しく入ったバイトっ娘に選んでもらい、“当たり目”の半券と現金で支払いをすませる。大人しい感じのするバイトっ娘に「またね」と声をかけて、ryoと連れ立ち店の外に出ると・・・西の空も色が沈んで、すっかり真っ暗になっていた。その黒い空に向かい、のんびりbongoを走らせる。冷たく凍っていたアスファルトは灰色に乾ききって、朝方、目の前でスリップダウンしたスクーターも縁石に乗り上げていたスカイラインも、宵闇の中、その姿はなかった。積雪のおかげでryoとワタシだけ出遅れて、練習時間はいつもの半分。それも、チビッ子たちに邪魔されながら・・・。だから、チームメイトの3人は、けして絡むことなく、最後の10分を走りきった――今度の日曜日、一週間後にMCのデビュー戦がやってくる。#21のCRF150RⅡをryoが駆り、ワタシのKX85Ⅱは#41を纏う。#29を着けたCRF150RⅡには、残るひとり、iguchi師匠がまたがって・・・「TEAMナノハナ」の完成だ。ホームコースでの開幕戦、ひと暴れしちゃおうじゃないの!