リハビリ&自主トレ!

経過はいいみたいですね。あとはねじらないようにしてもらって――

女先生から週に1日、20分ほどの柔軟と筋力トレーニングが割り当てられてから3週目。理学療法士の、こちらも女先生が左ヒザを内側にひねるようにしていっても痛くはないから、確かに具合はいいみたいだ。福島の森でも、最後まで音を上げることのなかった左脚。ヒザを曲げたり伸ばしたり、片脚立ちしてカラダを支えても何ともない。なのに、まだしばらくは左脚を突き出して、地面に着けたSIDIのブーツを中心に弧を描くコーナーリングはお預けらしい。ブレーキペダルのある右足よりも、左のほうがよく土を蹴りつけるから・・・好きなようにコースを駆けるまでには、もう少し待たされるようだ。

仰向けに寝て、左脚をくの字に折り曲げた状態から、尻を持ち上げて5秒止める。これを3回。そこから半身になって、左脚をやや後ろに振りながら大きく開き、止めて、そこで5秒数える。これも3回。仰向けに戻して、左ヒザの下に丸めたタオルを押し込み、かかとをつけたまま曲がったヒザを力いっぱい伸ばして5秒。これも3回繰り返す。最後に腹筋を締めて・・・10分ほどのトレーニングは、理学療法士の先生に言いつけられた“自主トレ”。女先生が処方してくれた漢方が効いてきたのか、リハビリの20分が奏功しているのか、まじめな自主トレのおかげか。それとも時間の経過の成せる業か――。

とにかく半年かかってここまで戻った左ヒザ、そう簡単にふりだしに戻るわけにはいかない。ひとつも脚を着けずに走り回れるほどの腕はないけれど・・・ねじらないようにするには、それしかないか・・・。