文化の日

風が少し冷たい、晴れ上がった秋の日。灰色をした帯のような雲が数本、西から東へ、青い空にゆるやかな弧を描いている。山の中腹のあちこちを褐色に染め始めた筑波山、その山すそを南から北へなぞるようにぐるりと回り、岩瀬の辺りでそれまでの県道から国道に入る。水戸方面へ右に折れて20kmほど走ると、右手に大きな赤い鳥居が見えてくる。交差点をその鳥居に向かって斜めに曲がれば、笠間の「ギャラリーロード」はもうすぐだ。

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keiが松葉杖の厄介にさえなっていなければ、益子の陶器市に行くつもりだった三連休。「それなら」と、今日は少し足を延ばして、松葉杖を突いても動き回れるぐらいの人並みだろう笠間にやってきた。こちらでも「陶と暮らし。」が催されていたけれど、益子とは比べものにならないくらい、人出はやさしい。よたよたと歩くkeiが邪魔にされることもない。いくつもの陶芸家たちの作品を、おかげでゆっくりと手に触れることができて、“文化の日”を満喫した一日になった。

ただ、生産量日本一といわれる“笠間の栗”を味わえなかったのは少し残念、惜しいことをした・・・。