ウルトラマンダイナ

言わずと知れた、平成ウルトラマン三部作のひとつ。つるの剛士が変身前の姿アスカ・シンを演じたダイナは、山田まりあ扮するミドリカワ・マイが劇中、泣きながら叫んだとおりのウルトラマン。先代ウルトラマンティガの透明な存在感とは真逆の、ダイナミックな印象を貫き通した正統派だった。幼い正義感とチカラに頼むヒーローは、演じる彼の形象に重なっていて、今でもよく覚えている・・・。

自動精算機に料金を飲み込ませ、目隠しの張られた自動ドアを抜けて、小さなロータリーに出る。区が運行する循環バスを待っているとふと、そんなダイナの登場シーンがよみがえってきた。眩い光とともに大地に舞い降り、轟音と舞い上がる土煙の中、大きく尻を落として股割りで踏ん張るダイナ。そこから勢いよく立ち上がって、戦闘体勢を決める――今のワタシにはできない芸当になってしまった。

<つづく>