Happy birthday

夕べのカラオケで、いつもの“機械”を選ばなかったのには理由がある。歌トモが居ないときぐらいしか選べない、LIVE DAMにしかない曲を選ぶために――。

他の2人が仲良く昭和歌謡を歌っている間に、そしてリモコンで覚えたての曲を選び出している間に、「本人歌唱」と書かれたボタンに触れてみる。思いのほか多くの曲が揃っているけど、そのほとんどは平成の楽曲だ。なかにはAvril Lavigneの曲もあったりして、ココロが揺れる。そのまま指をすべらせ、邦楽のあ行で一瞬、画面を止める。すっかり蔓延るタッチパネルで今度はスクロール。画面を上に送って、“い”の段からは、ゆっくりと動かしていく。い、し、の・・・割に早く、思いの場所に到着するのがわかった。

3人で2時間、結局入れる時機をつかめなくて・・・その愛くるしい八重歯は、大きく映し出せずに終わってしまった。デビュー当時の初々しい姿と、アラフィフとは思えない幼げな微笑。その二つを楽しみにしていたのに、まったく残念だ。その彼女の、今日は「失恋記念日」じゃなくて「誕生日」。いつまでも可愛い真子ちゃんでいてほしい。