左に、右に。

覚えがあるとすれば、年末の谷田部。“コータロージャンプ”の着地に失敗して、一気に斜面を滑るKX。斜めになったシートから飛ばされ、右手で思いきり土を叩いた。そのとき確かに、鈍い痛みが手首に残ったけど・・・それも年が明ける頃にはもう、気にならなくなっていたはず。なのに、今ごろになってまた痛くなるとは。

どこかにぶつけた記憶もなければ、パソコンのキーボードを乱れ打ちするほど忙しかった訳でもない。あちこち、知らないうちにガタがきているのか?「年は取りたくないね」と、鏡に映ったポンコツに向かって、静かに息を吐く。

左脚に右腕は、バイクを操るのに1、2を争う大事なパート、いつも忙しく働いてくれている。よりによって、その対角線が同時にイカレるとは・・・まったくツイてない。

待っていた左ヒザの救世主は、米国からのフライトが間に合わず、痛む右の手首はテーピングで固めるしかない。おまけに「明日は大雪に注意」と、テレビが繰り返す。4日後の日曜日に向かって・・・ひとつぐらい明るい話題が、欲しい!