冬の名残の

寒気をまとった風は凪いで、割りと静かな夜。はしゃぎまわるシロとネロを引き連れ、真っ黒な空が広がるところまで出てきた。冬の名残の大三角形が、今宵は大きくよく見える。1000km離れた北の大地には、もっと小さな星までたくさん降り注いでいるのか、それとも厚い雪雲にくるまれたままか。今朝まで、その大地と同じ向きに風が吹いていたはずなのに・・・日本は、狭くて長い。