ガンバレ、ポンコツ!

こどもの日、わざわざ自転車を借りて、里山の風景を駆け巡る。

電柱の見えない通りに平屋造りが立ち並び、フラフラ漂う観光客を、ジグザグに縫って走り抜ける。長く続く坂道に向かえば、子どものようにむきになってペダルにチカラを込め、歩くほどの速さになったら立ち漕ぎで上り続ける。利き脚じゃない左にも右脚と同じ負荷をかけながら、点在する民家の端から端までひとしきり走り回って、日が暮れる前に湯宿へともぐりこんだ。

モトクロスにはなかった使われ方に、アイシングとは真逆の温泉三昧。さらに、食事はすべて座布団にあぐら。そんなことをしていたら・・・左ヒザの半月板が、また少し、形を崩してしまったらしい。外側の半月板の欠片が関節に挟まるのが面白いくらいにわかり、ちょっと捻るだけで、あっさり脚が伸ばせなくなる。そのたび、ゆっくり曲げ伸ばしをしながら、欠片が元に戻る位置を探り出す。

何とか伸びるようになったヒザは、ぐにゃぐにゃっと揺らぎ・・・こうなると、左脚から立ち上がるのが怖くなる。ポンコツはいつまで待ってもポンコツのまま?楽しくて、トホホなこどもの日。幼いココロを持ち続けるには・・・このポンコツに、まだまだ頑張ってもらわないと!