求ム、遊ビゴコロ

この時季、定時に仕事を切り上げて、終業のチャイムが鳴り終わらないうちに外へ出てみれば・・・見事に明るい太陽に射抜かれ、黒い影法師が歩道に灼きついた。そのまま軽トラに乗り込み、来た道を巻き戻して走っていくと、何か後ろめたさと一緒に、これからでも何かできそうな、そんな気分が湧いてくる。こんな遊び心のわかる連れでもいたら、つまらないリバースなんてしなくていいのに・・・深く吐き出した息が、助手席の窓から、風に乗って流れていった。夏は、これから。