優柔不断

「症状が出るのは五分五分といったところですね」

無理強いさせてきたわけでもない、それよりも、ずいぶん可愛がってきたはずなのに・・・1年の歳月は、左ヒザにそれなりの仕事をさせてきたらしい。GWに痛み出して、ロッキングを繰り返すようになった左ヒザは、自己診断のとおり、半月板がそれなりに傷ついているという。医者の口ぶりでは、それなりのヤレ具合で、とくに心配するような所見はないようだ。経年変化としたら、ごく普通の一年を過ごしてきたというべきか・・・切れた靭帯はそのまま、良くなることはないから、その代わりに半月板をひっくるめた他のパーツが頑張り、疲れてきたのだろう。

相変わらず「捻ったり屈んだりするのは良くない」とだけ注意されて、台東区の病院を後にする。「五分五分」なんて、博打まがいの言い回しを医者がするかぁと空につぶやきながら、区の循環バスに揺られ、浅草駅から鶯谷の停留所へとぐるり回って帰っていく。イチかバチかはいつでも臨むところだけど、それはまともなカラダがあってのもの。どっちつかずの中途半端を嫌ってメスを入れるか、それともアドレナリン頼みで、このまま放っておくか。なまじ無理が利くようになってしまったから始末が悪い。もう少し本気で走って・・・それから決めても、遅くはないか。