少し待ってておくれ 前編

ひさしぶりの房総半島は、2日目も楽しく過ぎていって・・・こいつのバッテリーをどうこうする時間は、結局取れなかった。

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ほとんど前日に予報は変わってしまって、アクリル板の屋根を叩く雨音でゆっくり布団から起き上がる。冨浦の民宿で割り当てられたのは、安普請の離れ。夏以外は物置小屋にでも使われそうな雰囲気をしている。

大人しくじっとしていれば、少し肌寒いくらいなのに、部屋の内と外を行ったり来たり、ちょっとカラダを動かすだけで、うっすら汗ばんでくる。梅雨の中休みだったはずの日曜日は、実に梅雨らしい陽気で始まった。

<つづく>