頼むぜ!

梅雨入り前の勢いはどこへやら・・・。洋上に広がる高気圧の縁を、ゆるやかに這う前線は、北の寒波に押し戻されて、関東の南岸を行ったり来たり。陽が落ちて晩になると、そこから涼風が静かに吹き始め、肌が冷たく固くなる。あのじりじりと灼けるような夏のヒカリは、今は南の孤島に届くだけ。早く強く元気になって、梅雨前線を北へ押し上げてくれ。頼むぜ、太平洋生まれの夏の高気圧よ!