変わるもの、変わらないもの 7(完)

nagashimaパパのメカニックに診てもらって、どうにかガソリンのオーバーフローだけは止められたものの、結局そこまで。せっかくの時間をほとんどFCRと過ごし、最後の10分もワタシがCRF150R-Ⅱを担当して、85SXはryoが走らせた。machi-sanが同じCRFを積み込み、okano師匠も帰った後のテントの中には、見慣れない表情が混ざっている。思い出の詰まったMX408も場所を移して、ワタシの愛機も寒色から暖色に色が変わって、パドックに集う仲間の顔ぶれも少しずつ入れ替わってきた。ずっと2台で走ると疑いもしなかったryoでさえ、遠く北海道に旅立ち、たまに帰ってきてはKTMのミニモトよりも、フルサイズマシンのRM-Z250にうれしそうに跨がっている。

変わるものと変わらないもの、時間は止まらず自在に流れていく。12月、この次ryoが帰ってくるまでに、CRF150R-Ⅱが調子を取り戻していてくれることを、夏空を渡る風に祈るだけだ。