真夏の最後に

霧雨が流れて、肌を薄く濡らす。遠くの雑木林から聞こえる蝉の声も、湿気て冷えた空気の中では、思わず弱くなる。南の海からやってきた台風が、列島を静かに掠めてからというもの、関東には冷たい風が入り込んで、太陽も雲の向こうに隠れたきり。あれほどの真夏は、いきなり姿を消してしまった。

8月23日、日曜日だったその日は、真夏の尻尾だったらしい。その明るく晴れた休日にMX408で出逢えた人たちを、少し思い出してみようか・・・。

<つづく>