真夏の最後に~隻眼の獅子編~ 1

口さがない連中は、むしろ親しみを込めて「お便所コーナー」と呼ぶ。

奥からギャラリーテーブルへと抜ける直角の左コーナー。手前の直線にゆるいコブが3つ増やされたおかげで、速度を乗せて曲がるのが難しくなったこの左コーナーに、一番近いところに、きまって白いハイエースが停まる。積まれているのはヤマハ。青い85マシンに鋭い眼光、そして、ゆるがない強さ。この組み合わせをもう、何年見続けているのだろう・・・。水場にも近いここは、じつに実戦的なポジション、盛り上げられた土を上れば、コースも一望できる。この場所を選ぶところが隻眼の獅子、nagashimaパパらしい。

<つづく>