Hooligan

その面倒くさそうにマイクに向かい、しわがれた声で歌い叫ぶ猫は、太い二本のひげと緑色の瞳を持っていた。メンバーの中で一番年を食った彼が、求める音楽性の違いだけじゃなく、激しいステージアクトについていけないと感じたのは、やっぱり本当のことだと思う。それでも首を傾げて物憂げに、マイクに口をつけんばかりに歌う猫の姿は、後釜に座った技巧派の鷹にはけして真似ができなかった。4人が唯一無二の存在だったオリジナルのKISS、真っ先に“70”に突入したピーターに、今のKISSが用意したのは、文字どおりレアな1曲。こんな風にいつまでも慕われるのは、うれしいことなんじゃないかな?タイトルに合わせてがなるヴォーカルが、凍える冬の夜をアツくする。

HAPPY BIRTHDAY PETER CRISS!