Another New Year

午前6時49分、東の空低く、杏色に染まった一点から、静かにヒカリが立ち上る。朝の空気は騒がしく動いて、すっかり裸になった木の枝を、大きく揺らしている。おかげで畑は土色のまま、シロとネロのリードに絡めた指先も、冷たく凍えることはない・・・。

一年でヒカリの時間がもっとも短い日は、穏やかな快晴の空で始まった。妖しい夜の帳を愛する向きには申し訳ないけれど、明日から半年の間、ようやく昼と夜の時間が逆転する。その分水嶺のごとき冬至、ワタシの中での新年は、一足早く、今日から始まる。