バスルームにて

Sweet child in time, you'll see the line.

The line that's drawn between good and bad・・・

イアン・ギランがささやき、叫ぶ。

防水仕様の最新スマホは、バスタイムを音で満たしてくれる。特徴的な3連を奏でるギターソロの後、ヴォーカルが主旋律をやわらかく繰り返すと、一瞬音が消える。瞬間、静かなバスルームに、窓の外から雨音が響いた。すぐにStrage kind of womanの短いイントロが始まり、湯気の中に再び、イアン・ギランの声があふれ出す。肩が浸かるまで湯船にカラダを落としてサビを口ずさんでいても、耳の奥ではその雨音を捜し当てようとしていた。

土曜日に上手く走れるように、早く消えてしまえと願いながら・・・。