走り納め

午後3時。最後の20分を知らせるsaitoさんの声が、スピーカーから北風に乗ってパドックへ流れる。ただ、隙間だらけのパドックに、マシンの音は響かない。静かなコースに、にぎわっているのは、かすかに西日の残る洗車場。それも身内の5台が仲良く勢ぞろい。結局ゆるんだ路面に苦しめられただけの土曜日が、ゆっくりと暮れていく。そして、愛機85SXは、BONGOから降りることはなかった。