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地平の彼方へと消えて無くなる直線路に、天空の先へと九十九折りに駆け上る屈曲路。海上を渡るなだらかな曲線に、地中を突き抜ける暗い隘路。北から南へ。急峻な国土には、うまそうな道がたくさん散らばっている。

ワタシはこのうち、どれくらい走ったのだろう。

そして、これから、どのくらい走れるのだろう。

雨の日に、その一つ一つをたどるのも、悪くない。すべての路を走りきる、その日を夢に見ながら。