R471 3

<8/17の続き>

波打ち際すれすれにクルマを止め、しばらく瞳に海の青を映してから再び運転席に乗り込み、ウレタンのハンドルを握りしめる。フロントタイヤが海砂の上を転がり始めて、すぐにドライブウェイとの別れがやってくる。

今浜からアスファルトへと上がり、海岸線を離れるように進んでいく。国道を一本またぎ、濃い緑色に覆われた末森山の麓から国道471号線に入ると、道は南に下がるようになる。戦国の御世に思いを馳せながら、ハレーションを起こした直線の真ん中を走っていく。

<つづく>