4L3

ワタシには、この色でしかない。

ずっと昔、まだkeiと出会うずっと昔に、ずいぶんいろんなことがあった。そうした蒼い時を、ともに過ごした黒い車体。何もかも、今ワタシの中にある造詣のほとんどすべては、みんなこの2ストロークに教えてもらった。感傷に浸るなんて、そんな柔な話じゃない。ページをめくるたび、もうひと月もバイクに乗らないでいるワタシを鼓舞してくる。雨でも乗れよと。バックミラーが白くに煙り、まるであの頃が見えるようだ。