Another colors

雨の隙間を縫うように走った日曜日。季節はずれのバラとともに畦のアスファルトには、ヒガンバナが紅色を点していた。群れから離れてときに一輪だけ、それでも花茎をまっすぐ伸ばして、しずかに六弁花を開いている。秋に近づく空の下、GROMのあでやかな原色が、そのヒカリに洗われる。

ゆく夏とくる秋と、その間を泳いだ日曜日。色はヒカリに照らされてこそ色になる。