3D2Y

ワンピースだ。

3日後じゃなくて2年後、チカラをつけてから再び会おうのメッセージが、ルフィの腕に刻まれている。3Dに大きくバツが付けられているのを見れば、どうしたってポートガス・D・エースを思い出してしまう。そこから先の物語はすっかりわからなくなってしまった今、SNSから飛んできたコメントが、この“3D2Y”を思い出させてくれた。

「苦手科目がなくなるように頑張って待ってマース!」。必ず週末、それも土曜と日曜の両方を使って走り込む。努力家だ。本番車以外にもう2台、同じマシンを持つほどに真面目なカレ。苦手が多いのはワタシの方だし、その走りに気圧されるコーナーも確かにあるけど、二人絡んで走る山砂の上は、いつも極上の時間だった。

シュワンツになって帰るとうそぶくワタシに、ロバーツばりのスライドを披露すると言う。「お互い、どのくらい進化しているのか、楽しみにしています♪」のコメントに、思わずアタマの中でRMが走り出す。離れていても、必ずどこかにCRF150RⅡが居る。#148をまとい、左カーブを豪快にスライドして見せる、彼のマシンが。

「次に会うのはいつの日か!?」。2年後なんて言ってたら、置いていかれてしまう。早く見えることを想像しながら、まずは腕を磨くとしようか。そして、カレに恥じない走りができるようになったら・・・あの山砂の上に帰るとしよう。20分、前を走り切るなら、それならきっとsaitoさんも許してくれるはずだから。