夕の陽光の中で 4

<11/13の続き>

秋にはまばゆい陽をヒカリを宿して、スターティングゲートの前、RMが静かにたたずむ。テーブルトップの数々やフープス、勾配をつなぐいくつものカーブ。ほとんどすべてを見渡せるコースに、まばらなエキゾーストがこだまする。しばらく走っていなかっただけで、何ひとつ変わらないMX408。そのレイアウトに慣らしの仕上げを思いついた。付き合ってくれたのは、誰よりもワタシとRMを知る、#69さん。彼と愛機のCRF150RⅡは、すでにコースの上だ。テーブルトップを跳び出し、派手にテールを泳がすCRF。しかし、VFX-Wに落としたゴーグルレンズは、その前を走る青い車影を大きく映していた。

<つづく>