デジャブな日曜、そして・・・

背中に水滴がぽとりと落ちる。

小さなカラダを伸ばすにも窮屈なユニットバス。完全に無味無臭のお湯は、さらりと肌をすべり、立ち込める湯気だけが夕べの湯屋を思い出させる。首を傾げて天井を見やると、白いブレストガードが濡れたまま、壁に渡されたステンレスのポールに掛けられている。そして、湯船の半分を隠すフタの上には、内装の外れたSHOEIが無造作に置かれている。

腰を直角に折り曲げてようやく、Bongoの荷室からRMを引きずり降ろしたのがちょうど一週間前。両手で支えるのが恥ずかしいぐらいの軽さも、少し均整を崩すだけで地に倒してしまうほど。まったくカラダが利かなかった。そこから7日。繰り返す時間の流れのなかで、痛みも薄れ、最後まで手の回らなかったヘルメットがきれいになって目の前にある。

ガレージに佇む愛機、そのシートをまたぐ気にもなってきた。ワタシに日常が帰ってくる。