2016-12-14 見納めの月 モノローグ 月が空の一番高いところに真白く浮かんでいる。したがう星の瞬きもはっきりと目に届き、思いきり後ろに傾げた首すじには冷たく風が触れて流れる。今年最後の満月。その風に洗われて、月光の下、街が冴え冴えと光っている。