出来た正月

居間に陽が射し込むまで、ゆっくりと起きた朝。古い対流式のストーブがやかんのフタを鳴らして、湯気が天井へとゆらり逃げていく。コタツにもぐり、並べられた重箱に箸をのばしては、注いだ猪口をクイと空ける。何も知らないシロとネロが、ゲージから放たれて徘徊し、そのおこぼれを味わう。華やいだテレビ番組に声を上げて笑い、横になった枕元にネロがすり寄ってくる。ryoがいとこと座り、keiがまた、熱燗をつける。傾げた窓越し、空は青く、雲も風もない。そしてガレージには、RMとCRFが仲良く佇んでいる。陽射しを浴びた耳が熱くなり、いい日和に、また少し眠くなった。