また、あの日に戻れるかな 5(完)

iguchi師匠にokano師匠が居る。uchinoさんやkusabaさんにもしばらく会っていないし、machi-sanにはずっと会っていない。そして夕の木漏れ日を背に、Mr. Gとtohdohさんが声を上げて笑う。賑やかだったあの頃が今、少しずつだけどかすみがうらに戻ってきていた。

わずかなディレイで着地、杉林の陰の落ちた直線に全開を当てて前を追う。そのYZ250Fの撒き上げる土埃が、ゴーグルレンズをすり抜け、瞳に悪戯する。のんびりパドックで昔話をしたのがいけなかったか・・・近づく荒れたクランクが逆光の中、ゆらゆらとにじんで揺れていた。