as usual

1、3、5℃。橋を渡るたび、陽が高く上って、空気もゆるんでいく。土曜の朝、往来は昨日と明日の、ちょうど真ん中辺りの忙しさで、働くクルマなんかを運んでいる。ガラス越し、肩に当たるヒカリがじわりと暑く。肌を射す。

しばらく走り慣れた学園の大通り、片側3車線にもクルマがあふれてくる時間だ。あと半分、この街並みを抜ければ、かすみがうらも近い。シートから背中を起こして左手を伸ばし、ヒーターのダイヤルを0(ゼロ)に合わせる。

usualな週末がまた、こうして始まった。

<つづく>