as usual 5

コースサイドに立つ黒いベンチコートの後ろ姿から、手招きとともに「戻れ」の声がかかる。暴れ馬たちは、一斉にパドックへとなだれ込んでくると、軽々とマシンを持ち上げ、レーシングスタンドの上に載せる。そして、すぐにライダーズミーティング。なんとも若くてうらやましい映像だ。いきなり静まりかえったコースに、ようやく常連たちのマシンが繰り出していく。こうして何となく走り分けるのも、いつものMOTO-X981。最終コーナーの立ち上がりに、2ストロークの排気音をカン高く伸ばして、RM85Lも走り出す。

<つづく>