嬉嬉とした日曜日

ちょっとだけ遅く起きた朝、昼には焼き蛤が食べられると聞いて、いつもの県道を急ぎつないで走ってきたら・・・通りからは見えないはずのトランポがパドックにあふれ、左に倒したウインカーのまま、一瞬ハンドルを切るのをためらってしまった。9時を少し回ったばかりなのに、杉木立の向こうから、吹けきったエキゾーストがいくつも流れてくる。そして、受付小屋の中で笑うsaitoさんに左の手のひらを見せて、ゆっくり砂利道を上っていく。

てっぺんで折り返してようやく見つけた隙間は、見たことのない顔の親子連れが、KX65を整備している真横だった。

<つづく>