奇跡の日曜日 7(完)

#92の車影が3周に1回の確率でビッグテーブルを跳ぶ頃になって、知り合ったばかりの、いつもはYZ125を操るご近所さんが、KX250Fの公道仕様車を転がして遊びにやってきてくれた。そのカレの横、フープスの傍らに立つsaitoさん。その白いTシャツが褐色に映える。午前中、一度だけ雨をぱらつかせた空は、薄日を差したり曇ったりしながら、ついにコースを雨に濡らすことはしなかった。

カラダの奥に残った鈍い痛みと、「また来週!」と交わした約束。そして、フロントフォークカバーにわずかな泥を着けたRM85Lを積み込んで、MOTO-X981からまた、来た道をリバースしていく。家でぐうたらしていたはずの日曜日は、saitoさんのひと声ときまぐれな空と、今日出会えたかすみがうらの仲間たちのおかげで・・・奇跡の日曜日になってくれた。愉しい休日にありがとう!