真っ赤な女の子 4

第4コーナーに左足を着けて、今抜けてきたばかりのフープスにアゴを突き出してみる。第2から第3コーナー、その第3コーナーから第4へと、だんだんに落ちていく。この高低差も、ここの楽しいところだ。そして、近づくエキゾーストノートにまた、途切れたはずのココロが張りつめていく。

走り出すときに見たのと同じゴーグルレンズがまっすぐこちらを見下ろし、薄いのヒカリの中に、小さなウサギの姿を映している。最後のコブを越えたのを合図にクラッチレバーを放して、目の前のテーブルトップを上って下りて、3速、4速と続けざまにシフトペダルを掻き上げ、ビッグテーブルを大きく跳び出した。

<つづく>