ばくだん 2

<10/8の続き>

私の左にkei、その左にまた一つ席を空けて、女性二人が白髪頭の男性を囲んでいる。身内らしい物言いで、さっきから女二人が男を困らせ続けている。そして、仕事帰りの中間管理職風情の二人が、私の右隣で刺身をつつきながら、焼酎を注いだグラスを揺らしている。左も右もどちらの組も、淡い照明にとけ込んでいて、私とkeiは互いの椅子をすっと引き寄せた。

<つづく>