懐古 3

<12/11の続き>

起き上がったRM85Lとコースサイドとの狭い隙間をするりと抜けて、YZ85LWがS字に入っていく。川越市の外れ、入間川の河川敷にあるモトクロスビレッジ。同じ埼玉県なのに馴染みが薄いのは、川越インターを中心にした国道16号線の渋滞のせい。疲れた体で、その中にはまってしまうから、県北の東の端からは、ついつい足が遠のいてしまう。その全体が左回りになるこのコースをカレは・・・・・・ホームにしている。

私が苦手にしているS字も右から左へと静かにこなしていく。その背中を追いかけるよう右手を早くに捻れば、出口の左コーナーでRMのリヤタイヤがアウトに流れる。・・・・・・2レーンある左の複合カーブを右と左、アウトとインとに別れてフープスへアプローチ、折り重なるようにして最終コーナーを立ち上がり、ようやくフィニッシュラインに戻ってきた。

ひとつテーブルを跳び越えてホームストレート、さてと・・・・・・レース再開だ。

<つづく>