今からまた

Facebookを終わりにした。

元々ryoがここを離れて、遠く北海道に暮らすことが決まったから、互いの近況をさりげなく伝え合う手立てとして始めたツールだ。それまで消極的、どちらかと言えば否定的だったSNSの雄に手を出したのは、自分の過去ともつながりたかったのかもしれなかった。

「3年間」と決めていたはずなのに、濡れた指の悪戯、ふとした弾みで広がった「友達の輪」が心地よくなって、ついつい長居をしてしまった。そのうちにryoは、Instagramという名の新しいツールに居場所を移してしまい、今年、庭の菜の花は、ほとんど芽を吹かなかった。

5年が過ぎて、6年目も初夏を迎える頃になって、招かざる事件が起きて・・・・・・ようやく踏ん切りがついた。思えばたくさんの友人ができて、楽しい時間を共にできて、居心地の好いところだった。最後に短く伝えた「ありがとう」は、いったい何処まで届いたのだろう。

今からまた、あの日の続きが始まろうとしている。