2020

こたつの上にお取り寄せの重が広がり、中トロとハマチの刺身が並んで、雑煮に御神酒代わりの泡盛がロックで注がれる。梅酒を飲み過ぎたkeiが寝息をたて、二杯目をすする私とのその間に、ネロが丸くなる。遺影のシロに乾杯をしていると、北のryoから仕事に行く前だとSNSが届く。遅れて宅配されてきた子年の清酒をあおれば、午後の日差しに瞼が重くなってくる。

澄んだ青に浮かぶ太陽。オリンピックイヤーは、関東らしい冬晴れで始まった。変わらぬ我が家に正月に、穏やかな気持ちと裏腹、挑戦的な心が生芽生える。2020、自分は何かを為せるのか。あと355日、まだ時間は・・・・・・たっぷり残っている。やれるだけのことをやって、また、ゆっくり酒を飲むとしようか。今度は新しい家族を迎えて。