56回目の誕生日に

これほどの騒ぎになるとは思いもせずに...気づけば辺りは戦々恐々、疑心暗鬼の毎日で、弥生の空も今日はすっかり濡れそぼつ。あの震災を思い出しながら、東京駅の階段を上り下りて、一夜の宿へと濡れ急ぐ。オリンピック生まれがもう一度オリンピックを感じられるよう、後は天に祈るばかり。明けての明日は、季節外れの暖天という。そんな誕生日があったことを、しばし記憶の端に留めおく。