地力

あら楽し 思ひは晴るる 身は捨つる

浮世の月に かかる雲なし

大石の辞世をなぞるとは恐れ多いことだが、情けない心身をSNSに吐露したおかげで、ずいぶん楽になった。友たちのコメントにも、ただ励まされるだけ。

三日。彼の十兵衛光秀より、わずかばかり長かった至福は、記憶の奥へと押し込んで、自らの地力を少しは当てにして、仕切り直しといきますか。