鈍色に覆われた空は、月をおぼろげに映して、西の空にわずかな明かりを灯し暮れていった。待っていたショップからのコールは、ついに鳴らず・・・・・・明日は、ひさじぶりに大きい方の黄色が出撃するようだ。こちらもキャブレターの不調から立ち直っていない、立ち直りが確認できていない状態で、もしかしたら走らずの一日になってしまうかもの予感が頭を過ぎる。
ギリギリまで待っていたおかげで、YZ125は、まだガレージの中。明日の朝、寒い朝を振り切りベッドから這い出て、荷物と一緒に積み込みするしかない。朝イチのクールから走る気は毛頭ないのだが、夜にイベントを控えた身は、いつものように最後のクールを走ることができない。ならば早起きするか、それとも・・・・・・の自問に、答えはすぐに出た。ハイウェイ、それが答えだ。