あと5cm。 3

<5/29の続き>

借り物の青い125ccは、身長も体重もワタシのはるか上をいく体躯のtakahiroくんの愛機。そのカラダに合わせた広めのハンドルバーには、うまくカラダを預けることができず、フープスセクションへの下り、荒れた路面にフロントはバタつくばかり。いつもと違った高い位置で揺さぶられて、両ヒザが遊んでいる自分に気がついた。

慣れない車体の上、一つ一つなめながらフープスを越える。そして、マシンを立てたまま、大きく右にターン。そのまま立ち上がり、半クラッチを当ててやれば、太いトルクで疾駆を始める。すると、85SXでは平らだった直線が、細かなギャップの揃った路面に早変わり。リヤサスがワタシに合わないのか、ここでも激しく車体がバウンドする。

<つづく>