まだ早かったけど・・・意外と走れた日曜日~“午後になって”編~2/2

今年に入ってから、俄然やる気のokano師匠。今日も元気がいい。ちょうど短いストレートの分だけ離れていた赤い車体は、周回ごとにジリジリと近づいてくる。気がついてみれば・・・いつも間にか後ろにぴったり着かれてしまった。右肩の調子は悪くない・・・舐めるように走っていたテーブルトップを「跳び上がるしかない」と、加速したまま斜面へ。着地と同時に、右肩にズンと鈍い痛みが残るものの、“その後”が途切れることはなくなった。「ちょっと頑張っちゃおうかな!?」・・・肩の痛みを押して、“身内”ならではの楽しいバトルの始まりだ。

okano師匠の走りは、なかなかブレない。おまけに今日は、タレてもこない。ちょっとでもヘマすれば、その瞬間にヤラれる・・・そんな緊張感を背中に感じながら、周回が重ねられていく。途中、フルサイズマシンが割って入ったりして「これで少しは」と一息ついてみても・・・気合い十分の師匠、そこから崩れていかない。しつこいぐらいにイン側へマシンをねじ込んでは、前に出る機会をうかがっている。連続ジャンプ手前の左バンク、フィニッシュテーブル後の第一コーナー・・・他にも何度かインを奪われながら、アウトから一気に加速して“先行”を守る。そんなバトルを、CRF150RⅡにまたがるiguchi師匠がスターティングエリアから眺めていた。

何周繰り返しただろうか・・・。徐々に路面からの衝撃が右肩に響き始める。「先に止めたくない」と思っているのはワタシだけではないようだ。どちらも止める気配がない。ただ、RMの動きに、だんだんと身体がついてこなくなってきた。フロントブレーキもうまく使えなくなって、RMを思いどおりのラインに乗せられない・・・。コブからの衝撃に耐えきれず、右肘だけが下がってきて・・・「もはやこれまで」だ。

リズムセクション最後のテーブルトップを跳びきって、スロットルから右手を離す。そのままコースアウトの合図をしようとしたら・・・痛み出した右肩のせいで、うまく腕が上がらない。後ろを見ると、okano師匠も同じようにコースから外れている。この日一番、会心の走りに気分は上々。肩をかばいながら走るワタシに優しくしてくれたのだろうけど・・・師匠を抑えて走れたのが、ちょっとうれしかった。

<その後の顛末は・・・機会があれば>